屋根塗装をすべきか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
屋根素材には塗装が必要なものとそうでないものがあります。
屋根塗装には一定の費用がかかるため、できればやりたくない方もいるでしょう。
しかし、屋根素材によっては塗装は必須です。
今回は屋根塗装をしても意味のない素材と条件、逆に必要な条件を紹介します。
これから屋根塗装をするかどうか検討するといった方も参考にしてください。
屋根はいろいろな素材で作られています。
一例を挙げると、トタン・スレート・粘土瓦・金属屋根(ガルバリウム鋼)などです。
屋根素材の中には、塗装の必要のあるものとそうでないものの両方が存在します。
また、屋根塗装は屋根の見栄えを良くするだけでなく、サビやかけといった劣化を直すメンテナンスの側面も併せ持ちます。
屋根塗装では塗装の前に点検を行い、屋根材の部分補修なども行うためです。
しかし、屋根の劣化が進みすぎているともう屋根塗装では間に合いません。
そのような意味で「屋根塗装に意味はない」ともいえます。
では、屋根塗装が必要な屋根素材とはどのようなものでしょうか?
ここでは、屋根塗装が必要な素材を2つ紹介します。
屋根塗装が必要な屋根の代表格は、トタン屋根です。
トタンとは、鉄板に亜鉛をメッキした鉄板の総称です。
現在は少なくなりましたが、かつては金属屋根の主流でした。
トタン屋根は、一度メッキ部分が傷つくとそこからサビが発生し、腐食の原因となります。
したがって、塗装をしてトタンをサビや腐食から守ります。
トタン屋根はサビが発生する前、塗料の色あせや剥がれ、ふくれなどがでてきたら塗装を早めに検討してください。
トタン屋根以外の金属屋根も塗装が必要です。
技術の進歩により、ガルバリウム鋼やエスジェール鋼板などトタン屋根以外の金属屋根も増えました。
金属屋根のメリットは、耐久性の高さです。
しかし、サビに弱い点はトタンと変わりません。
メッキが傷ついてその下の鋼板がむき出しになれば、一気にサビるケースもあるでしょう。
金属屋根はメッキ部分が傷ついたら早めの塗装が必要です。
少量でもサビが浮いている場合はメンテナンスしどきだと思いましょう。
次にご紹介するのは、屋根塗装が必要ない屋根素材です。
ただし、必要ないのは屋根塗装だけでメンテナンスは必要です。
混同しないように気をつけてください。
粘土瓦とは日本家屋に使われる伝統的な瓦のほか、オシャレな色合いの洋瓦も含まれます。
粘土瓦は釉薬を使っているため、塗装は必要ありません。
また、粘土瓦は劣化したところだけ取り換えられます。
耐久性が高く、長持ちして見栄えがいいといったメリットがある一方で、重い、価格が高いといったデメリットもあります。
粘土瓦の屋根の場合10~20年に1度ずつ屋根の点検をしてもらい、メンテナンスを行うのがおすすめです。
スレート屋根とは、高価な粘土瓦の代用として作られた屋根材です。
発売された当初は、セメントと石綿(アスベスト)を高温高圧下成形して作られました。
しかし、アスベストの健康被害が広く周知去れるようになり、アスベストが入ったスレート屋根材はだんだんと成形されなくなりました。
2000年代初頭はその過渡期にあたり、石綿が使われていないものの強度が低いため、塗装に適していません。
うっかり屋根に上ると屋根材を破損する恐れがあります。
なお、2000年代後半のスレート屋根ならば石綿の代わりに天然繊維が使われているので塗装の塗り替えにも対応できます。
2000年代に家を建て、スレート屋根にしたといった場合は業者に屋根材をまずチェックしてもらいましょう。
築20年以上の建物の場合、屋根は屋根材の下にある棟や下地が劣化してきます。
屋根材の下にある棟や下地が劣化していれば、屋根材を塗装しても意味がありません。
根本的な修理が必要です。
築20年以上の家で初めて屋根のメンテナンスをする場合は、屋根材の下にある屋根本体の状態がどうなのか、しっかりと確認してください。
屋根塗装にも一定の金額がかかります。
しかし、下地や棟が劣化しているのに屋根塗装をしても意味がないため注意しましょう。
なお、屋根材の下がしっかりしていて問題なければ屋根塗装をしても問題ありません。
ただし、そのような事例はごくわずかです。
今回は、屋根塗装が意味がないといわれる理由や屋根塗装が必要な屋根材、必要のない屋根材について解説しました。
屋根塗装が必要か不必要かは、屋根塗装を行う業者でも意見が分かれています。
ただし、トタン屋根や金属屋根は塗装は必須と考えてください。
なお、屋根塗装を行わなくてもよい屋根材でも定期的なメンテナンスが必要です。
10~15年ごとに屋根のメンテナンスをしていれば、大掛かりな屋根リフォームはほぼ必要ありません。
屋根材が塗装不要だからといって、放っておかないように注意しましょう。
屋根材は確実に劣化していきます。
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