「アクリルってどんな塗料?」
「外壁や屋根にアクリル塗料は使えるのだろうか」
上記の疑問を抱えている方は、今回の記事をぜひご覧ください。
この記事では、アクリル塗料の概要やメリット・デメリットを紹介します。
塗料を使用する際のコストや寿命も解説するので、記事を読めばアクリル塗料について詳しくなれるでしょう。
アクリル塗料とは、その名の通り主成分にアクリル樹脂を使用している塗料です。
近年では外壁だけでなく、プラモデルの着色にも用いられていることで知られます。
住宅用アクリル塗料の種類は、水性・油性の2つです。
主流は自然に乾燥しやすい1液型ですが、反応を引き起こし乾燥させる2液型も存在します。
タイプにより室内・屋外の使用可否や使用環境・部位が変動しやすい塗料のため、塗装をする際には説明書をよく読む必要があります。
DIY塗装をするなら、扱いやすい1液型の塗料を選ぶのがよいでしょう。
アクリル塗料を使用するメリットを4つ紹介します。
現在アクリル塗料を使おうか検討している方は、ぜひご覧ください。
アクリル塗料はほかの製品と異なり、非常に扱いやすい塗料です。
ほとんどの商品が1液タイプのため、混ぜやすく重ね塗りもムラなしで容易にできます。
使用している業者も多く、素人でも使いやすいためDIYにも向いています。
ホームセンターなどで購入できるため、自宅の壁を自身で塗りたい方も施工しやすい製品といえるでしょう。
下塗り不要なシーラーレス塗装できるものもあり、利便性も高い塗料です。
アクリル塗料は、ほかの塗料と比較して価格が安いことで知られます。
各塗料の価格相場とアクリル塗料の価格比較は、以下表の通りです。
アクリル |
1,000~1,800円 |
ウレタン |
1,400~2,500円 |
シリコン |
1,800~3,500円 |
フッ素 |
3,000~5,000円 |
ラジカル |
2,200~2,800円 |
※費用はすべて1平方メートル当たりのものです。
初期費用を安く抑えられるため、外壁を試しに塗ってみたい方にも適しています。
費用を小出しにでき、短いスパンで塗料を交換したい方には、うってつけの塗料だといえるでしょう。
アクリル塗料はカラーバリエーションが豊富な商品です。
ツヤや色の調整も容易なため、さまざまな色で壁を塗りたいときにもよく使われます。
非常に長い間、塗料として使われており販売メーカーの種類も多いのが特徴です。
発色がよく色鮮やかなカラーもきれいに再現できるため、鮮やかな色の壁を塗りたいときにも使いやすいでしょう。
なお、色あせが起きやすい以下の色を塗る際には、塗り替えのスパンを短くする必要があります。
・赤
・黄
・緑
・紫
色があせにくい黒・白・青などのカラーも選びやすいため、壁を長持ちさせたいならこれらの色を選ぶとよいでしょう。
通気性や透湿性に優れているのも、アクリル塗料の特徴です。
そのため、新築の左官仕上げやジョリパット、吹き付け材にも多く使われます。
ハウスメーカーの改修工事時に、塗料の膨れ防止のため使われるケースも多いです。
熱気が溜まりやすい場所に使用すれば、通気性のよい壁を実現できます。
アクリル塗料を使用するデメリットは3つです。
ここでは、各デメリットを詳しく解説します。
アクリル塗料を使用するデメリットとして挙げられるのが、紫外線に非常に弱い点です。
紫外線による影響で塗料が劣化しやすいため、日当たりのよい場所での光沢劣化・変色がほかの塗料より起きやすい傾向にあります。
そのため、紫外線がしっかり当たる屋根へ使用すると日持ちが短くなります。
外壁に使う際にも紫外線の影響を考え、早めに塗り替えを行う必要があるのです。
黒ずみや錆が見られたら、すぐに塗り替えをしましょう。
アクリルを原料とした塗料は柔軟性が弱く、伸びをよくするための材料が加えられていることが多いです。
柔軟性を高める材料の寿命がくると、アクリル塗料は途端に柔軟性を失います。
柔軟性のなくなった塗料はひび割れに弱くなり、剥がれて機能を損なってしまいます。
劣化のサインが見られたら、ひび割れが起こらないよう頻繁に外壁を塗りなおさなくてはなりません。
アクリル塗料の寿命は、3~8年程度と非常に短い傾向にあります。
ほかの塗料と比較した耐用年数は、以下の通りです。
アクリル |
3~8年 |
ウレタン |
7~15年 |
シリコン |
5~13年 |
フッ素 |
15~20年 |
ラジカル |
10~13年 |
ほかの塗料が10年以上の寿命を持つ中で、アクリル塗料が8年程度で劣化するのは早いといえるでしょう。
アクリル塗料を使った塗装を安く抑えるポイントは、以下の3つです。
・火災保険を利用する
・補助金を申し込む
・相見積もりを取り費用を抑えられる業者を選ぶ
アクリル塗料は安価で扱いやすいため、自身でDIY塗装を行うのもよいでしょう。
塗装を行う際には、残っている古い塗料を剥がしてください。
これは、耐用年数を長くするために重要な作業です。
発色に優れコストの低いアクリルは、扱いやすくDIY塗装にも適した塗料です。
記事を参考にし、あなたも外壁をアクリル塗料で塗装してはいかがでしょうか。
「どの塗料で塗装をしたらいいのかわからない……」
そうお悩みの方は、塗装のプロ「クレヨン」にぜひお問い合わせください。
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