「外壁塗装をするように勧められたけれど必要なのだろうか?」
「目立った傷みはないので、高いお金を払ってまで外壁塗装をしたくない」
そう疑問に感じている方も、きっといるでしょう。
今回は、外壁塗装が必要と判断される基準を紹介します。
外壁塗装が必要だと判断されているのに、塗装をせずにいた場合のリスクについても解説します。
外壁塗装が必要ないと考えている方は、参考にしてください。
外壁塗装は必要ないのでしょうか?
その答えは、「必要」です。
一部の外壁材を除き、外壁塗装は定期的にメンテナンスを行う必要があります。
外壁塗装が必要な理由を3つ紹介します。
外壁は一年を通して、雨・風・紫外線など天候による影響を受けています。
外壁は強風による砂や泥、木の枝や落ち葉や、地震などの自然災害から家を守っているのです。
外壁は年月を経過するごとに少しずつ損傷します。
そのため、定期的にメンテナンスを行わないと劣化が進み、自然災害に対応できなくなりがちです。
天候や自然災害による傷みや、紫外線などの影響により長年使用した外壁は色あせます。
外壁が色あせていると家も古く見られがちですが、定期的に外壁塗装をすれば、家のイメージチェンジも可能です。
外壁塗装で使用する塗料には、熱を遮断する効果のある塗料などもあります。
定期的に外壁塗装を行えば、新築のような輝きを取り戻すことができます。
定期的にメンテナンスを行えば今後も住んでいける家として判断され、資産価値も高まります。
築年数の同じ家でも定期的にメンテナンスをしている家と、そうではない家の資産価値は大きく異なります。
外壁塗装で定期的にメンテナンスを行い、家の資産価値を維持しましょう。
外壁塗装が必要ないと判断される外壁材もあります。
ここでは、表を使用しそれらを一覧で紹介します。
タイル |
・素材は石や砂など自然にあるもの ・雨や日差しに強い |
レンガ |
・タイルと同様、素材は泥や粘土など自然にあるもの ・高温で焼いて固めたものなので耐久性に優れている |
樹脂系サイディング |
・塩化ビニルで作られた外壁材 ・耐水性に優れている |
ガルバリウム鋼板 |
・金属の鋼板をアルミニウムや亜鉛やシリコンでメッキしたもの ・耐震性に優れている |
外壁塗装の必要がないと判断される外壁材でも、耐用年数には限りがあるため気をつけましょう。
樹脂系サイディングでは20年~30年、ガルバリウム鋼板は10年ごとに定期メンテナンスをしてください。
追加の外壁塗装が必要ないのかを判断する基準と、塗装や修理が必要な症状を紹介します。
4つの症状別に判断しますので、塗装するタイミングの参考にしてください。
外壁の色あせは劣化の初期段階なので、今のところ塗装は不要です。
いずれは外壁塗装が必要となるシグナルだと考えましょう。
カビや汚れが付着している状態であれば、汚れは落としてください。
そのままにしておくと、外壁の劣化を早めてしまいます。
チョーキングは、白亜化とも呼ばれる現象です。
外壁を指で触ったときに手に白い粉がつきます。
白い粉は、外壁に使われている塗料が分解され、粉状になったものです。
外壁塗装は建物を美しく保つだけでなく、紫外線や雨風から保護する役割も果たしています。
壁が粉をふいているときには、この塗料が分解され機能を失いかけているサインです。
チョーキングが発生したら、すぐに外壁塗装を行いましょう。
クラックとは、英語で裂け目や割れ目の意味を持つ言葉です。
建築用語としての意味は、建物の外壁の基礎部分にできるひび割れや亀裂を指します。
乾燥すると収縮しやすい性質のあるモルタルやコンクリートを素材として使用している場合、クラックが発生しやすいといわれています。
クラックが発生していたら、早めに外壁塗装を行いましょう。
症状が小さければ外壁塗装のみで、補修工事は不要です。
クラックが大きいと、外壁塗装以外に補修工事も必要となります。
外壁に剥がれや雨漏りが生じている場合は、外壁塗装だけでは修復できません。
まず、剥がれた箇所や、雨漏りが生じているところの補修が必要です。
剥がれや雨漏りを放置してしまうと、外壁の劣化がどんどん加速していきます。
そして外壁の補修と塗装の両方で費用がかかるため、工事費用は高額になってしまうでしょう。
剥がれや雨漏りはまず補修を行い、それから塗装をしてください。
外壁塗装を行わなくてもすむようにする方法を紹介します。
まず、外壁塗装が不要な材料を使用して、回数を減らす方法が挙げられます。
外壁塗装が不要な材料は、次の4つです。
・タイル
・レンガ
・サイディング
・ガルバリウム鋼板
なお、サイディングは外壁塗装を完全に不要にするための素材ではありません。
10年ほどの耐久年数があるため、その間は外壁塗装を行うタイミングを遅らせられる素材だと考えましょう。
「外壁塗装は必要ない」
そう思う方は、きっと多いでしょう。
確かに、タイルやレンガなどの塗装しなくてもよい外壁材を利用すれば、外壁塗装は不要になります。
外壁材がタイルやレンガではない場合は、定期的に点検を行いましょう。
塗装には、外壁を建物を美しく見せるだけでなく、紫外線や雨風から家を守る機能があります。
そのため外壁には、きちんと塗装をする方がよいのです。
外壁にチョーキングやクラックが発生していたり、剥がれていたりしたら、補修と外壁塗装をすみやかに行ってください。
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