外壁サイディングを選ぶ際の重要な要素の一つが「厚み」です。
厚みは14~18mmまでと豊富にあるため、どの厚みのものを選べばいいか素人目には分かりにくいかもしれません。
厚みが増すほど耐久性や防火性能が高まるなどのメリットがありますが、価格は高くなります。
最適な外壁サイディングを選ぶには、厚みによってどんな違いがあるのかを知ることが重要です。
この記事では、外壁サイディングの厚みの種類と特徴・厚みによる違い・おすすめの厚さについて分かりやすく解説します。
この記事を読んでいただくと、外壁サイディング選びでの失敗を回避できますよ。
「サイディング」は、住宅の外壁に多く使われている外壁素材です。
外壁サイディングはカラーやデザイン性だけでなく、家屋を守る大切な役割を持っています。
外壁サイディングは15ミリメートル以上の厚さがおすすめです。
14ミリメートルは安価ではありますが、耐久性や耐火性能に不安があるためです。
十分な耐久性や耐火性能を確保するには、15ミリメートル以上の厚みを選びましょう。
外壁サイディングの厚さには、14mm・15mm・16mm・18mmの4種類があります。
ここでは、それぞれの厚みの特徴についてご紹介します。
14ミリメートルの製品は、日本国内で販売されている製品の中ではもっとも薄いものです。
安価というメリットがあるものの、デザインのバリエーションが限られているほか、「割れやすい」「反りやすい」など耐久性に難があります。
外壁にかかるコストを抑えたい方におすすめの厚みと言えるでしょう。
15 ミリメートルの製品は厚みが増した分、14 ミリメートルの製品より機能性に優れ、デザインのバリエーションも豊富になります。
ただし、価格は高くなります。
15 ミリメートルの製品は、「金具止め工法」が使えるのが大きな特長です。
金具止め工法とは、素材に穴を開けずに、下地に取り付けた金具に引っ掛けて固定させる工法のことです。
耐火性能・防音性能に優れているほか、穴を開けないため防水性能にも優れています。
16 ミリメートルの製品は、15 ミリメートルの製品と大きな差はありませんが、1 ミリメートル厚くなった分耐火性能が向上しています。
価格は15ミリメートルの製品とほとんど変わらないため、性能が若干向上した分お得です。
18ミリメートルの製品は大幅に厚みが増しているため、耐久性にとても優れています。
何と言っても、最大の特長は優れたデザイン性です。
大幅な厚みを活かした凹凸のあるデザインが可能で、立体感を出しておしゃれな外壁を作りたい方におすすめです。
唯一のデメリットは価格が高いことですが、最高の機能性とデザイン性を備えているため、デメリットを補って余りあります。
では、外壁サイディングの厚みによってどんな違いが出てくるのでしょうか?
5つのポイントに絞って見ていきましょう。
14ミリメートルの製品では釘を打ち込む「釘打ち工法」で施工するのに対し、15ミリメートル以上の製品では「金具留め工法」で施工します。
「金具留め工法」とは、素材に穴を開けずに専用の金具で下地に引っ掛ける工法です。
穴を開けると強度が弱まるため、穴を開けずに施工できる15ミリメートル以上の製品の方が、防耐火性能や防水性能に優れています。
14ミリメートルの製品はデザインのバリエーションが少ないですが、15ミリメートル以上の製品はバリエーションが豊富で、さまざまなデザインの製品を選ぶことができます。
後者は厚みを活かした凹凸のあるデザインもあるため、立体感を出しておしゃれな外壁を作りたい方におすすめです。
14ミリメートルの製品の最大のメリットは安価であることです。
1平方メートルあたり3,000円~4,000円ほどとなっており、コストを抑えたい方におすすめです。
ただし、破損しやすいため、メンテナンスにかかるコストを考慮すると、長期的には必ずしもリーズナブルとは言えません。
厚みが増すほど耐火性能が向上します。家屋の防火を第一に考える方には厚みのある製品がおすすめです。
さらなる耐火性能を求める場合は、非常に高い耐火性能を持つ窯業系サイディングを選ぶとよいでしょう。
14ミリメートルのサイディングは、反りやすい性質があるほか、釘を打ち込んで穴を開けて固定するため、耐久性が弱まる傾向があります。
15ミリメートル以上の製品は、大きな性能差はありません。
耐久性を重視するなら、15ミリメートル以上の製品を選ぶのがベストです。
以上、外壁サイディングの厚みの種類と特徴について解説いたしました。
外壁サイディングは、厚みが増すほど価格が高くなりますが、性能やデザイン性は向上します。
コスト・性能・デザイン性など、どの要素を重視するかで最適な厚みが変わってくるため、それぞれの厚みの特徴をしっかりと見極めることが大切です。
もし外壁塗装のことでお悩みの方がいらっしゃいましたら、「株式会社ユニオン」にぜひご相談ください。
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