外壁塗装業界では「コーキング」と「シーリング」という似たような名称を聞くことがあります。
みなさんの中にも「どこが違うの?」という疑問をお持ちの方がいると思います。
実は「コーキング」と「シーリング」は同じものを指す名称なのです。
では、一体なぜ2つの名称があるのでしょうか?
この記事では、「コーキング」と「シーリング」の違いや2つの名称が存在する理由などについて分かりやすく解説します。
「コーキング」と「シーリング」の意味はどう違うのでしょうか?
結論から言いますと、コーキングとシーリングという名称は建設業界では同義語として使われており、建物のすき間やつなぎ目を埋めることを言います。
強いて違いを言うなら、すでに形が決まっているものをシーリング材・容器に入っている樹脂製のものをコーキング剤と称しますが、厳密な定義はないのが実情です。
コーキングとシーリングは同じ意味なのに、どうして名称が異なるのでしょうか?
それには主に3つの理由があります。
この2つの名称は建設業界や外壁塗装業界以外でも使われていますが、各業界ごとに使い方が異なります。
例えば、昔の造船業界で船を造る作業では「コーキング」、蒸気機関を作る作業では「シーリング」と呼び分けたように、同じ業界内で違う呼び方をした名残で今も各業界で2つの名称が併用されています。
同じ業界内でも名称を統一していないことが多いため、両方の呼び名が併用されています。
例えば、外壁塗装業者の営業担当者は「コーキング」と呼ぶのに、現場の職人は「シーリング」と呼ぶなどということがよくあります。
どちらで呼んでも間違いという訳ではないので、名称を統一しないまま各自が好きな方で呼んでいるのが実情です。
2つの名称が併用されているのには、各メーカーの商品名が不統一という理由もあります。
例えば、「○○コーク」とか「△△シーラント」などという商品名が並び、名称が統一されることなく今日に至っています。
それではコーキング・シーリングのやり方をご紹介します。
コーキング・シーリングには主に次の4つの役割があります。
コーキング・シーリングは外壁のヒビ割れの補修のために行なわれることが多いです。
ヒビ割れを補修しておくと、雨漏りなどを防止できます。
コーキング・シーリングは、部材を固定させたり部材同士をつなげる接着剤の役割も果たします。
例えば、屋根瓦が取れてしまった場合には、コーキング・シーリングを施すことで修復することが可能です。
地震で大きな揺れが生じた際に、外壁の部材同士がぶつかると壊れてしまうおそれがあります。
外壁の部材の間にコーキング・シーリングをしておけば、それが緩衝材の代わりとなり割れるのを防いでくれます。
コーキング・シーリングは水漏れや雨漏りへの応急対応にも活用できます。
水で漏れている箇所にコーキング・シーリングをしておけば、しばらくの間は水漏れ被害を最小限に食い止めてくれます。
ただし、あくまで応急対応に過ぎないので、根本的な解決のためには水漏れの原因を無くすことが重要です。
コーキング・シーリングの基礎知識をご紹介しました。
ヒビ割れを補修したり、部材を接着させるなど重要な役割を持つコーキング・シーリングですが、建設業界や外壁塗装業界ではこの2つの言葉は同じ意味で使われています。
統一名称がないため業者ごとに違う呼び方をする場合がありますが、結局は同じ意味なので混乱しないようにしましょう。
コーキング・シーリングはさまざまな役割を担っていますが、最大の効果を発揮するには知識・技術・経験が必要です。
コーキング剤・シーリング材がよくても、腕の無い業者が作業を行なうと効果は半減します。
だからこそ、信頼できる業者を選びましょう。
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